ジュエリーワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

日本宝飾クラフト学院の生徒ではない

ジュエリーデザイン画を練習する、といっても学校に通ったわけではないので、本とYoutubeで独学で学んでいる。私はジュエリーデザイナーになりたいわけではないので、職人さんにデザインを伝えられる程度のデザイン画を描く、というのが最終目標だ。私のデザイン画は本職の方によってCADに起こされるため、私に求められることは精密さではなく、作りたいデザインをとにかくわかりやすく伝えることである。

 

そんな中でまず購入したのが「定規」である。

 

基本の定規は迷わず購入したが、購入すべきか迷ったのが「ジュエリーテンプレート」である。ジュエリーテンプレートとは、なぞるだけで簡単にジュエリーのパーツを描くことができる優れモノだ。

 

ただ、このツールは使いたい石のサイズや作りたいジュエリーのデザインによって使えなかったりもするため、いくつもそろえる必要が出てくる。そして1枚大体2,000円台だ。日本宝飾クラフト学院が様々なタイプを出している。吟味した結果、私が必要な枚数をそろえると、大体1万円以上かかることが判明した。ジュエリーデザイナーにとっても必須のツールではないので、購入すべきか相当悩んだ。

 

結論から言うと、私は購入した。その際に思い出したのが以下の理論である。

 

プロジェクトマネジメントの手法に、The Triple Constraintというのがある。

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  • Scope / Quaity

このプロジェクトで生み出したい成果物は何か?どの程度の成果物を生み出したいのか?

  • Cost / Resources

成果物を生み出すための資金、材料、人材といったリソースはどれほどあるのか?

  • Time / Schedule

成果物を生み出すまでの時間はどれほどあるのか?

 

そしてこの3要素は不可分。三角形を保つためには、どれかひとつが変わるならば、必然的にもあとのふたつにも影響が出る。

 

例えば、かけられる予算(Cost / Resources)が少ないのに、それでも成果物の質(Scope / Quality)を下げられないならば、必然的に時間(Time / Schedule)を増やすしかない

 

私の場合、成果物は「エシカルジュエリーブランドを立ち上げること」。このゴールは決して下げられない。そしてなるべく早くそれを達成したいと思っているため、必然的にできる限りでお金を投入するという決断に至った。言ってしまえば、今の私にはお金よりも時間のほうが惜しい、ということだ。

 

よって、1万円以上投資をし、ジュエリーテンプレートを数枚購入するに至った。

 

たかが1万円、されど1万円。ブランド立ち上げは、かなり初期費用がかかる。扱う商材が高ければ尚更だ。お金をかけるべきところとそうでないところを間違えると、資金はいくらあっても足りない。健全な事業運営のためにも、今のうちからこの辺しっかりしておきたいところである。