ジュエリーワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

ぼくたちベアベアーズ

子どものころから、なんでも見た目で決めがちな子だった。

 

中身や実用性そっちのけで、見た目が好きなものに飛びついてしまう。小学生の時に親の反対を押し切って買ってもらったオレンジの自転車は、スタイリッシュではあったが、結局かごがガタついて乗らなくなってしまった。その後も「見た目ではなく中身で選びなさい」という親の忠告もむなしく、買い物でしばしば失敗していた。

 

あれから私も成長し、徐々に賢い取捨選択ができるようになってきたはずではあるが、三つ子の魂百まで。これだけルッキズムが批判される世だというのに、懲りずに「見た目」からはいっている。

 

撮影一式をそろえた。と言っても、カメラ自体を買ったのでない。私はとにかく引っ越しが多いので、なるべく物は買わないようにしている。よって、撮影も今持っているスマホで完結できるよう外付けレンズを買ったのだ。Momentという会社のスマホ用外付けレンズと、それを装着するためのスマホケース。それからAmazonで小さい三脚も買った。

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見よ、このスタイリッシュさ。美しい(ジュエリーはデコラティブ派だが、ガジェットに関してはシンプル派)。

 

肝心の性能はというと、Moment社はオールiphoneで撮られたiphoneCMに使用されたほど、スマホレンズ業界では高性能で名が知られている。

 

以下はメレダイア(1.8mm)の試し撮り。

 

Before(レンズなし)

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After(レンズあり)

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悪徳ダイエット食品の通販写真なみにBeforeとAfterの写真が違いすぎるが、誓ってわざとではない。Beforeも本当に精一杯撮ったのだが、メレが小さすぎてカメラのピントがどうしても合わなかったのだ。

 

他にもいろいろなレンズがある中、私はこのレンズを選んだ。なぜならそれなりに高かったから(それと見た目がよかったから)。安いものがいくらでもある世の中で、値段と専門性の高い器具を揃えることに私は意義を見出している。

 

「弘法筆を選ばず」というが、私は弘法ではないので筆を選ぶ。なんならめちゃくちゃ真剣に選ぶ必要がある。

 

技術に自信のない素人の場合、技術を上達させるためにはいいツールの助けが絶対に不可欠だ。それに使うツールにお金を費やすことで、自分の覚悟が決まる。自分を挫折させないための保険でもあるのだ。

 

そしてもっと大事なことは、「神は細部に宿る」。一枚の写真では違いは微々たるものかもしれないが、何枚も重ねるうちにその違いは大きくなっていく。そのブランドイメージに絶対影響が出てくる。実際ひどい写真のWEBショップをいくつも見たことがある。あれでは商品説明を読む気など到底起きない。

どんなに美しいものでも、それを伝えられなくては意味がない。今のご時世、特に写真は重要だ。自分が自信をもって美しいと思えるものを、そのまま多くの人に伝えられるよう、撮影技術を磨いていきたい。もちろん、プロのカメラマンが雇えるようになるまでだけど。

 

ちなみに今まで使っていたケースは何の特徴もないクリアケース。

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本当は何もつけずにスマホを使いたい派だが、iphoneがツルツルすぎて断念した。見た目よりも「落として壊さない」という実用性を優先させた結果、透明なこのケースをつけるに至った。私も少しは成長している。ただその安全性と引き換えに、徹底的に無駄を排しスマートさを追求したスティーブ・ジョブズのスピリットは永遠に失われた。RIP.

 

私はロック画面もホーム画面も初期設定のままなほど、スマホへの関心が低い。それなのにスマホリングがキャラものなのは、東南アジア某国で必要に迫られて購入したからだ。これでも一応、そこにあった中で一番シンプルなものを選んだつもり(白くて薄い)。調べてみるとこのキャラクターは『ぼくたちベアベアーズ』というアニメに出てくるらしい。ネーミングセンス…と思ったが、原題も『We Bare Bears』だ。ベアベアーズ…。気に入った。