ジュエリー・ワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

あの頃は若かった

前々回の記事とつながるが、そういえばマザーハウスの山口さんが起業する際には、大学時代の先輩の山崎さんの絶大な協力があったと書かれていた。山崎さんは後にマザーハウスの副社長になる人なので、大学時代の友人(というか先輩後輩)同士で社長、副社長というのはすごいな、と思う。

 

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私もそれほどではないにしても、友人たちの力を大いに借りている。マーケティングや「売ること」に関しては、大学時代の友人に助言を仰いでいるし、また別の新聞記者の友達には「プレスリリースの文章書くの手伝えるよ!」と言ってもらったりもしている。このように、自分の専門外のことについて気軽に相談できる友達がいるというのは、すごく恵まれていると思う。

 

私は経営を勉強していたわけではないし、周囲を見ても別に起業した人がいるわけではない。「社長の出身大学ランキング」という面白い物を発見したのだが、きっとその上位には入っているような学校に通っている生徒は、周囲に起業家志望の友人がいたり、社長となったOBOGとのコネが出来たりする可能性が高いから、起業という選択肢が自然に持てたりするのかもしれない。

 

自分で選んでいるように見えて、実際は周囲の環境や育ってきた環境がそうさせている、ということはかなり多い。

 

世界には、子女を年間の学費が1000万円とかの学校にいれる大富豪が存在するが、それは最高の教育を受けさせることが目的というより、そこで培われるネットワークを手に入れるためだと聞いたことがある(正しくは、Youtubeで特集をみた)。学校を出て世界中に散らばった「級友」のネットワークは、大人になっても途切れることはない。

 

純粋な意味で「友人は一生の宝」だけど、お金が絡む不純な意味でもやっぱり「友人は一生の宝」で、大人になってからも人生に影響を与え続ける。

 

そう考えると、どうだろう、なんだか不公平な気がしてこないだろうか。

 

何か新しいことを始めようとしたときに、それが特に顕著に分かる。周りにどれだけ相談できる人がいるのか、もっと言えば具体的な助言や、実際に手を差し伸べてくれる人がいるのか。

 

私は自分の意志でブランド立ち上げを決意したけれど、その決意が可能だったのだって、諸々助けてくれる友人など、「それを可能と思わせてくれる周囲の環境」が大きいと思う。こうなってくると、果たして私は自分ひとりの力で何か成し遂げたことなどあるのだろうかと思えてくる。実際私は「何一つない」と本気で思っている。この辺りはサンデル教授の本に詳しい。

 

ちなみに私は、サンデル教授の本は大学時代に『これからの「正義」の話をしよう』を読むも返り討ちにあい、そこから読んでいない。頑張って最後まで読んだものの、文章が難しすぎてあまり理解できず、考えた末和訳のせいにした。「もはや英語で読んだ方が分かりやすいのかもー」と完全にいきり発言までかました。それから約10年、あの頃のいきりは時効として、この本はこれから腰を据えて読みたい。