ジュエリーワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

理系こわい

石の調達が進み、事業準備の支出が多くなってきたので、エクセルでの管理を始めた。

 

昔から、レシートはもらったその次の瞬間には、レジ備え付けのレシートボックスにインしていたタイプなので、支出を管理することが甚だ苦手だ。学生時代には、後で割り勘しなきゃいけないもののレシートも捨ててしまい、友達によく怒られた。社会人となった今はクレジットカードのおかげで、使用明細を頼りに大体の出費についてはトレースすることができた。

 

 とりあえず今はこんな感じでまとめている。

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私は、エクセルとか計算の類が苦手である。今の職を得る際にも、簡単なエクセル試験があった。簡単な表の一部が穴埋めになっていて、計算式を入れて表を完成させる、といった問題だ。

 

それに対して、当時イギリスから帰ってきたばかりの私は、何を求められているのか全く理解せず、「とりあえず数字入れればいいんやろ」という精神で、携帯の電卓を使って導かれた数字を手入力するという荒業を披露した。情弱。

採点者もきっとカーソルを合わせて、全て(計算式ではなく)数字が手入力されていると知った時には、作問にかけた時間と労力を思い出し嘆いたことであろう。

 

しかし不思議なことにその数日後、私は合格連絡を受け取ることになる。

「エクセル試験、全部数字手入力だったのに、なんで採用してもらえたんですか」と、今や同僚となった採点者に聞きたい気持ちを胸に秘めつつ、今日まで何食わぬ顔で働いている。

 

また話は逸れるが、女の子は文系、男の子は理系、という考え方はどこから生まれたのだろう。かく言う私は、好きな科目「国・英・社」、苦手な科目「数・理」という、そのステレオタイプを地でいってしまっているのでなんとも言えないが、思い返すと、実は小学生の頃は、理科が大好きだった。「金平糖とたばこを使った灰皿上の実験」という、オリジナル実験も独自に行っていた(祖母の家に遊びにいったらなぜかこの2つがあったので、即興で編み出した実験である。大事なのは実験過程であるため、成果は特にない)。

 

それが高校生になって、理科(科学、物理、地学など)に算数、数学の能力が必要になったことからどんどん苦手になっていったのだった。つまり、諸悪の根源は、算数・数学、お前だ。

 

本格的に成績が下降したのは高校生からだが、最初に算数に「違和感」を覚えたのは小学生の時だ。それは「割合」の問題だった。予習のドリルを解いていて、問題文に「オレンジジュース200mlを1とする」といった表現が現れたのだ。

 

「200mlを1に?たった今はっきり200mlって言ったのに?舌の根も乾かぬうちに?1?きみ、誰?突然どこから現れたの?」

 

すぐさま私は休日で家にいた父に解説を求め、父は最大限頑張ってくれたのだが、結局最後まで説明が腑に落ちることはなく、私と算数の関係に影が差し始めたのだった。高校生になって数学との決裂が決定的になり、互いに別々の道を歩みだしてから今に至るまで、私たちの道はいまだ交わらない。元気にやっているだろうか。

 

一方理科の方は、今まさに再び私の人生に登場している。ひとえにgemology(宝石学)を学ぶようになったからだ。宝石は鉱物なので、化学式の勉強もすることになる。「水兵リーベ僕の船」は、化学でも暗記なのでむしろ得意だ。その石の化学式が分かれば、必然的にその石の性質もわかる。自分の好きなものに関する勉強は、いつだって楽しい。これを機に少しは「理系」への苦手意識を払しょくしたいものだ。