ジュエリーワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

インドの商人が最もレスが早い

やっと調達した石が紹介できるようになってきたので、出来る範囲で調達までの道のりを書いてみたい。

 

ルース探しは、大きく分けて「ダイアモンド」「色石」に分けられる。今回は「色石」編だ。

 

まず、どうやって調達先を探しているのかというと、やはり最初はネット検索あるのみ。今の時代、時間をかけてしらみつぶしで探していけば、エシカルを掲げているルース業者は結構見つかる。

 

しかし問題は、自称であるということだ。自称ならいくらでも書ける。そんな玉石混交の中から、真に誠実にエシカルに取り組んでいる業者を選びださなくてはいけない。

 

そこで私がとった策は、宝石業界のエシカルを推し進める市民団体(NPO/NGO)やアソシエーションを探し出し、そのメンバーになっている業者をチェックすることである。メンバーになるためにはもちろん、その団体の定める基準をクリアする必要がある。団体によっては定期的な監査を実施しているところもあるため、自称ではなく第三者の目を通した上でエシカルと認められた業者を見つけることができるのだ。

 

そのやり方と、自分でHPを細かく読んで基準をクリアしていると思われる業者に連絡を取り、時には返事が来なかったり、返事が来てもあまりいい返事じゃなかったり、紆余曲折ありながらもいくつかの業者から石を購入することに成功した。

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真ん中、ガーネット(アメリカ産)。周囲は12時の方向から時計回りに、ペリドットアメリカ産)、ガーネット(インド産)、サファイアアメリカ産)、ガーネット(アメリカ産)、アメジストウルグアイ産)。

 

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こちらのオパールエチオピア産。

 

色石の難しいところは、やはり色。画面越しには中々正確な判断が難しい要素である。不安な場合は動画もリスエストして送ってもらうと良い。また、値の張る石については、手元に届いて想像と違った際に、返品交換ができるか確認、交渉もする。

 

たった7石を調達するのに、時間も労力もかなりかかってしまった。しかしここが最も苦戦する過程であることは想定内だったし、同時に最も重要なポイントだとも認識していたため、妥協はしなかった。今後もっと大きなロットを買い付ける際には、オンラインでのやり取りではなく、飛行機に乗って実際に赴いて商談をするつもりである。

 

現在これらは鑑別に出している。戻って着次第、サンプルの指輪になる予定。ここからまだまだ長いが、ひとまず「サンプルを作ること」が自分の中でのひとつの大きなマイルストーンだったから、それが年内にはクリアできそうで安堵している。

 

続いては「ダイアモンド編」。