ジュエリー・ワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

博士号取ってDr.と呼ばれたい

 前回に引き続き、宝石関連の学習について。

 

過去に何度も書いているが、私はアンティークジュエリーが好きだ。アンティークジュエリーを学ぶことは、宝石やジュエリーを学ぶこととはまた違う視点が要求される。

宝飾史や文化人類史といった歴史を学ぶことがもちろん必要だ。本当に専門的に学びたいならば、ヨーロッパの大学などで専門の学部を見つけて入学するべきだろう。それが無理ならば、イギリスのアンティークショップに飛び込みで、弟子としてタダ働きさせてもらうのもいいかもしれない。しかし悲しいかな、すでに自分で生計を立てなくてはいけない年齢の私には、そのどれもが非現実的に思える。ということで、今まで本やネットを駆使したり、実際に購入してみたりと独学を続けてきた。

 

今回そんな独学の一環として、Society of Jewellery Historiansに申し込むことにした。

Society of Jewellery Historians

 

Society of Jewellry Historiansは1977年に設立されたイギリスの組織で、有志により運営されている。考古学者、学芸員、美術歴史家、コレクター等々、あらゆる時代のジュエリーを愛する人々の集まりだ。メンバーになると年に3回会誌が送られてきたり、その他様々なリソースにアクセスできるようになる。メンバーを対象とした勉強会やワークショップなども開催されている。イギリス外のメンバーは、全体の3分の1ほどいるらしい。

 

アンティークジュエリーのように真贋判定が難しく、実地での経験がものを言う世界では、正直座学で学ぶことには限界がある。それでも正しい知識を身につけることがすべての第一歩。それになにより好きなことを学ぶことは楽しい。

 

彼らが発行している学術誌が一般公開されているのでざっと見てみたが、タイトルだけでも「18世紀の紳士が小指に着けたダイアモンドリングについての考察」だの、「Currier and Ives社の版画にみる19世紀アメリカのジュエリー」等々、もう見るだけで今の私には意味が分からなくてワクワクする。

 

私の知りあいに「趣味は、学術誌への論文投稿です」という人がいて(もちろん博士号持ち)、「え、特異~!」と思ったが、こうして自分が心底好きなジュエリー分野で考えてみると、確かに面白そうだし興味がある。自分が書くならばなんだろう。やっぱり日本人であることを活かして日本の骨董やジャポニズムへの造形を深めるべきだろうか…でも本当に好きなのはジョージアンからアールデコのジュエリーだしなあ、等々、ブランド立ち上げには遠回りもいいところなことばかり妄想している。

 

知識ばかり身に着けて実務経験がないのでは本末転倒なので、実践をどこでどうやって積むかはこれから考えたい。