ジュエリーワンダーラスト

エシカルジュエリーブランドの立ち上げ準備の記録と海外暮らしについて。

害を為すことなかれ

私が通っていたイギリスの大学院には、年に一度希望する生徒を募ってアフリカの1国を訪れる「スタディ・ビジット」があった。私の年はガーナで、私はもちろん参加した。それまで訪れたことのあったアフリカの国は、観光で行ったモロッコだけだったので、初めてのきちんとしたアフリカ訪問だった。

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住むなら銀座・日本橋がいい

なぜか街には、同じような風貌や雰囲気の人が集まってくる。

 

下北では菅田将暉系ファッションのおしゃれ男子が古着屋を物色しているし、新宿・歌舞伎町では不健康そうな女性が異様に大きな荷物をもって心もとなく歩いている。

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ご当地CMのノスタルジー②

山梨・甲府の旅2日目。といっても、今回の目的は前日の工房との打ち合わせだけだったので、2日目は完全に観光である。せっかく日本の宝石のメッカである甲府に来たのだから、宝石関連の場所を色々と訪れてみたかった。

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アフリカってひとまとめに言うの嫌だよね

前回色石編をお送りしたが、業者探しが難航したのはダイアモンド。

 

あらゆる宝石の中でもダイアモンドはとびぬけて値段が高く、国が生産や輸出をコントロールしている。主に国営の大企業が掘削を牛耳っているので、研磨されたルースは大ロットでオークションにかけたりと、卸に個人が入り込む隙はない。よって、採掘者や研磨職人から直接買うといったことが非常に難しい。しかし仲介人を挟めば挟むほど、どの国で、どういう環境で採掘された石なのか見えにくくなってしまう。

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理系こわい

石の調達が進み、事業準備の支出が多くなってきたので、エクセルでの管理を始めた。

 

昔から、レシートはもらったその次の瞬間には、レジ備え付けのレシートボックスにインしていたタイプなので、支出を管理することが甚だ苦手だ。学生時代には、後で割り勘しなきゃいけないもののレシートも捨ててしまい、友達によく怒られた。社会人となった今はクレジットカードのおかげで、使用明細を頼りに大体の出費についてはトレースすることができた。

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ぼくたちベアベアーズ

子どものころから、なんでも見た目で決めがちな子だった。

 

中身や実用性そっちのけで、見た目が好きなものに飛びついてしまう。小学生の時に親の反対を押し切って買ってもらったオレンジの自転車は、スタイリッシュではあったが、結局かごがガタついて乗らなくなってしまった。その後も「見た目ではなく中身で選びなさい」という親の忠告もむなしく、買い物でしばしば失敗していた。

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ダーウィンの進化論

映画が好きだ。一時期仕事にしたくらいには好きだ。

 

私が映画好きになったのには、小学生のころからほぼ毎週みていた金曜ロードショーが大きく影響している(今もほぼ毎週観ている)。

 

ジュマンジ』、『マスク』、『アダムス・ファミリー』、ジャッキー・チェンの映画など、私を映画好きにした作品は数あれど、外せないのがインディ・ジョーンズ』シリーズだ。

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ユングもびっくり

Twitterを始めて早数日、気づいたのだが、「宝石好き」と「ジュエリー好き」の層は被っているようで、実は微妙に被ってないな

 

ブレイクダウンしてみると、属性が全然違うことがわかる。

  • 「宝石好き」…「石好き」、「鉱物好き」、「ルース好き」など。
  • 「ジュエリー好き」…「ハイジュエリー好き」、「装飾品好き」、「ブランド好き」など。

 

ベン図(懐かしい)にすると、大体こんな感じ。

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みーちゃんとケイちゃんとしもざわ先生

いつもジュエリーブランド立ち上げに関係あるのかないのか、イマイチ分からない話を書いているが、今回はそれに輪をかけて、ジュエリーにもビジネス立ち上げにも関係ない話だ。なぜなら私の小中学校時代の話だから。

 

私は普通の公立小学校と中学校に通っていた。学区内の子どもが皆通うので、もちろん色々な家庭環境の子が同じ教室で学ぶ。障がいのある子だって、当然いる。

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大体、うっせぇわって思ってる。

ごちゃごちゃ言われるのが苦手である。

 

そもそも得意な人もいないだろう。しかし、たいていの人は他人からごちゃごちゃ言われたことに対して、「私も悪かったかも」とか、「次は言われないようにしよう」とか、少しは思ったりするかもしれない。

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「本への書き込み」と和解しようか

本を読むとき線は引く派か?私は引かない。

 

教科書でも書き込みを躊躇していたくらい、私は本を汚したくない派だ。

 

なぜならそれは、私にとって「本=文学」だから。触れてきた本の大半が小説や物語であり、実用書や参考書にはなじみが薄い。だから本にマーカーで線を引いたり、文字を書き込んだりというのは、学校でならまだしも、自分で買った本に行うことはない。

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砂糖は入っていませんでした

実は本業が別にある。副業OKなので問題はない。

 

100%ブランド立ち上げ準備に集中できればいいが、そうするだけの金銭的余裕もないし、なにより実は、二足の草鞋のほうが精神衛生上良いということに気が付いた。

 

イギリスの大学院に通っていた時に、教授が「僕は働きながら、パートタイムで8年かけて博士号を取ったんだ」と話していて、「えー!よく働きながら取れましたね!」と驚いたが、教授の答えは「いや、むしろそのほうがよかった。フルタイムだったら気が狂っていたよ」と言っていて、「あ、まさにこれだ」と思った。

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